カテゴリ:携帯電話考察( 5 )
インターネット with 携帯電話
 久しぶりの更新にもかかわらず、電子書籍の話題でなくて微妙に申し訳ない気分です。

nikkeibp.jpより
携帯電話ショッピングサイトの利用者が倍増
楽天のポータル事業部門インフォシークと三菱総合研究所(MRI、本社:東京都千代田区)は2005年6月29日、「第16回携帯電話コンテンツ/サービス利用者調査」の調査結果を発表した。携帯電話のショッピングサイトの利用経者は携帯ユーザーの21.0%で、2004年11月の前回調査(10.1%)から倍増していた。
 私は携帯電話でネットを利用されている方は、もともとデジタル機器にある程度精通していて、PCも所有している方がほとんどと思っていたのですが、それはもう時代遅れの発想のようです。
 携帯電話のみでWebやメールを利用している人が多いからこそ、上記の記事のような調査結果が出たのだと思います。

 DUOBLOGを覗いてみますと、モノクロのシンプルなスキンを利用したブログが多いことに気づかれると思います。これは「PC用スキン」の設定をしていない、デフォルト設定になっているブログです。DUOBLOGは現在のところPC用スキンは携帯電話からは設定できないのです。
 つまり、携帯電話のみでWebを利用している方々が少なくないということを表していると思います。なかにはネットカフェや学校からPC用スキンを設定して、以降は携帯電話のみでブログを運営されている方も見られます。

 これからは企業サイトも携帯電話向けサイトにより力をいれる必要があるかもしれません。上記の記事の調査結果では女性ユーザーのほうが利用が多いとのことですから、化粧品メーカーなどが真っ先に力を入れてくることになるのではないでしょうか。調べてみれば意外といろんな企業の携帯向けサイトが見つかるのかも。FLASH使いまくりの表現力豊かなサイトもあるのかもしれませんね。
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by masaki_graffiti | 2005-07-02 00:45 | 携帯電話考察
携帯サイト育成の正念場
 golgo_jimmyさんの記事、『携帯電話専用の小説の意義』にトラックバック。時間的余裕がないため、あまり考察せず走り書き。

 ITmediaのケータイ小説の「女王」が企業から注目される理由について書かれていまして、画面サイズを考慮して改行を増やしたなど、携帯電話に向けた作品が紙書籍作品と同列に並びうるのか(ちょっと意味ちがうかな)、といった内容になっています。

 「おそらく並んじゃうんだろうな」というのが私の感想。というのは、一般的に現代小説というものがライトな方向に向かっているからです。私が中学生の頃、赤川次郎がブームとなっていましたが、あれも当時は「文章が稚拙だ」「描写が荒い」などいろいろ言われていたと思います。しかしそういった批判とは裏腹に読みやすい文体と改行&空白の多い文面は読者の読解を助け、それがブームにつながったのだと思います。

 最近も海外小説の訳書などは改行や空行がずいぶん目立つような気がしますし、直木賞あるいは芥川賞作品なども比較的“文章が稚拙”と言われやすい作品が多くなってきている傾向にあるようです。私自身は、そうそういろいろ読んでいるわけではありませんが、そういった“稚拙”と言われる作品は逆に“読みやすさ”につながっていると感じています。


 もうひとつ上記ITmediaの記事で気になったのは、企業の携帯サイトがユーザー囲い込みのためにケータイ小説に注目しているとのこと。
 もう1つの可能性は、企業がケータイ小説に注目しているということだ。実は、前述の内藤氏にオファーを出した6社のうち、5社は携帯サイトで小説を執筆してくれないか、というものだった。

 この理由は、携帯サイトのビジネスモデルと密に関わっている。

 携帯サイトは月額契約者を増やすことで安定した収益を確保できる。しかし、解約率の高さに悩んでいるサイトは多い。着メロのサイトを例にとると、ユーザーは着メロサイトに入会後、目当ての曲をダウンロードするとすぐ退会してしまう。これでは、サイト運営が不安定になる。

 この打開策として、携帯サイトを「メディア」化して、継続的なアクセスを見込むという方法がある。この手段として、しばしば選ばれるのが「ケータイ小説」というわけだ。
 これは携帯サイト運営において「月額契約料」というシステムにあぐらをかいてきた結果として解約率が高まってきたのだと思います。もともと携帯サイトというものがiモードから始まったものですから、「一度囲い込んでしまえば」という習慣ができてしまったのかもしれません。
 そこに小説を持ってきたところで、それは本来スポーツニュースを伝えるためのスポーツ新聞が小説を載せるようなもので、なんの目新しさもなくその場しのぎにしかならないと思います。小説を提供する側も危機感が必要でしょう。おそらくそういう「メディア化」しようとするサイトは「小説がだめならゲーム。ゲームがだめならテレビだ」とどんどん中身の置き換えをしていくものと思われます。
 現在は従量課金が大きく幅を利かせていますが、そんななかでも月額定量課金でうまくやっているサイトは提供コンテンツを単に増やすだけでなく、サイトそのものの育成にも力を入れていて、優れた検索システムがあったり、コンテンツの紹介がわかりやすく具体的であったり、インターフェイスが使いやすいものであったり、特集がタイムリーで面白いものであったりするものです。
 ユーザーの欲求を探りながらサイト設計をしていくのも一つの方法ですが、「こんな面白いものを考えてみました」とサイト側からどんどん提供してユーザーを引き込んで欲しいものです。

 そう考えると携帯サイト運営会社の大規模化も避けられないかもしれませんが、そろそろいくつかのサイトは淘汰されても良いような気がします。各ジャンルにあまりに多くのサイトがありすぎて、いったいどれが本当に使いやすいサイトなのかユーザーが判断できない状況になっていますから・・・。
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by masaki_graffiti | 2005-06-11 05:51 | 携帯電話考察
コンテンツと扱いやすさ
 私はこんなブログを続けているゆえに、ケータイ版電子書籍のニュースをネットで追い続けてるわけですが、au以外のキャリアにおけるニュースがあまりに少ない。特にDoCoMo端末向けの情報が少ないのが気になっていました。
 DoCoMoがEZ Book Land!のようなものを始めるとか、そういうことではなく、DoCoMoそのものは電子書籍に積極的にならなくても、どこか携帯向けコンテンツプロバイダが(爆発的な普及は見込めないとしても)積極的に電子書籍を推し進めていくのは必然だと思っていました。なにしろDoCoMoユーザーがもっとも多いわけですし、パケホーダイというサービスもあるのですから、たとえわずかな割合の利用者しかいなかったとしても、十分成り立っていくと思ったのです。

 3Gケータイと呼ばれる端末、およびパケット定額制サービスがどのキャリアでもサービスされるようになった現在、ケータイ向け電子書籍もどのキャリアでもそれなりに普及を見ると思っていましたし、利用方法や使い勝手もそれほどキャリア間で変わることはないであろうと思っていました。

 ところが、伊藤浩一のパソコン日記によりますと、DoCoMoとauでは電子書籍で読書をするにあたって、使い勝手がずいぶん違うようです。これではユーザーはもちろん、コンテンツプロバイダも足踏みして当然かもしれません。

 iアプリはセキュリティのために設けられた制限がありますので、それによって使い勝手が悪くなっていると考えられますが、このあたりは公式コンテンツプロバイダ向けにはアプリ用以外のメモリにもアクセスできるなどの規制緩和があってもいいかもしれません。いや、ユーザーの使い勝手がよくなるのであればそうあるべきでしょう。Javaアプリではそういった緩和はできないのかもしれませんが。

 BREW搭載FOMAが出るという話も既に報道されていますから、これは現在のJavaアプリでできないことをする、という宣言なのかもしれません。Javaとデュアルチップにするのか、BREW上で動くJava VMを用意するのか、それともJavaアプリを完全に見限ってしまうのか、あるいはハードへのアクセスを制限したBREW開発キットを一般ユーザー向けに用意するのか・・・。勝手アプリが今後どうなるのか興味深いところです。

 話がそれましたが・・・こうして見てみると、仕様設計から考え直す大幅な変更がないと全キャリアでの電子書籍普及は難しそうです。もっとも、auで電子書籍が広く認知されているかといえば、現段階では微妙なところです。それゆえに他のキャリア側からも電子書籍を盛り上げて欲しいと強く思います。
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by masaki_graffiti | 2005-05-18 00:51 | 携帯電話考察
離れた女たちは再び微笑みかけるのか
私の拙いブログによくコメントいただいているgolgo_jimmyさんの『携帯電話はPDAの夢をみるか?』にエントリーされたvodafone、3つの新サービス導入!へトラックバック。

やはり電子書籍という携帯電話コンテンツに関連したブログを細々とやっている私としてはもっとも注目したのは「デュアルパケット定額」。

▼下限定額は20,000パケットまでは1,050円(税込)/月
→auは「ダブル定額ライト」が12,500パケットまでが1,050円(税込)/月
     「ダブル定額」が40,000パケットまでが2,100円(税込)/月
▼上限定額は78,000パケット以降4,095円(税込)/月
→auは「ダブル定額ライト」が52,500パケット以降4,410円(税込)/月
     「ダブル定額」が84,000パケット以降4,410円(税込)/月

golgo_jimmyさんのおっしゃるとおり、auの「ダブル定額」「ダブル定額ライト」のおいしいとこ取りをしたようなサービスとなっています。しかも基本料金プランがもっとも低額なものでも、このサービスを享受することが可能となっています。Vodafoneユーザーにとっては十分歓迎しうるサービスではないでしょうか。

グローバル化と3G端末への移行を同時になおかつ急速に進めようとした結果、国内では窮地に陥ってしまったVodafone。3Gのためのインフラ整備と国内端末インターフェイス仕様の見直しなどが当面の課題となっているなかで、収益モデルの見直しをこれほど早く打ち出してくるとは思っていませんでした。
写メールやイメージCM戦略などで比較的女性に人気が高かったVodafoneとしては、着うたや電子書籍といったダウンロードコンテンツに女性が向き始めているという動向を放っては置けなかった、というところもあったかもしれません。
プロモーションの巧さにサービスの品質がともなってきたとき、女性(もちろん男性も)たちは再びVodafoneに振り向くのか。要注目です。
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by masaki_graffiti | 2005-04-21 01:06 | 携帯電話考察
コンテンツ利用を高める
今回から「携帯電話考察」というカテゴリを追加しました。
主にケータイ版電子書籍に間接的に関係がありそうな携帯電話向けサービスの情報をテーマに考えていきたいと思います。

この度とりあげるのはNTTソルマーレがiモード端末向けに提供するサービス、「パケットゼロ」です。。

プレスリリースより
1.背景・目的
近年、ブロードバンド回線の急速な普及と共に、家庭等においてはブロードバンドコンテンツの閲覧、メールの送受信等を定額料金で行うことが一般的になりつつあります。一方、個人への普及が進んだ携帯電話端末については、高額利用者を中心にパケット通信料の定額メニューや割引メニューが浸透しつつあるものの、携帯電話端末向けに提供されるコンテンツについてはパケット通信料を考慮して大半がテキスト中心になっています。
このような状況の中で、携帯電話端末利用者及びコンテンツ提供者の双方から、より安価なブロードバンド携帯通信への期待が高まっており、NTTソルマーレ、コネクトテクノロジーズ、ビー・ユー・ジーの3社は共同で、ブロードバンド回線と携帯電話端末とを赤外線通信で接続するアダプタを開発し、NTT西日本及びNTT東日本が提供する「Bフレッツ」「フレッツ・ADSL」等のブロードバンド回線を用いて携帯電話端末を使った「安い」「速い」「高品質な」通信サービス「パケットゼロ」を提供します。
NTTソルマーレ、コネクトテクノロジーズ、ビー・ユー・ジーの3社は、この新しいサービスにより、個人及び法人企業様等に向けた、新たなブロードバンドの利用シーンを提案してまいります。

上記のとおり、リッチなコンテンツを安価に提供するというのが目的であるようです。

赤外線通信アダプタ「パケットゼロステーション」を自宅のブロードバンドルータにつなげ、iモード端末の赤外線通信を通して、ネットサーフィンやダウンロードコンテンツを楽しむ、というものらしいです・・・・・・。
PCでネットサーフィンや動画観たりしたほうが楽しいと思うのですが・・・・・・。

譲りに譲って、DoCoMo端末向けオリジナルのダウンロードコンテンツを楽しむ、としましょう。
しかしながら、このパケットゼロ、iモード公式サイトには接続することができません・・・・・・。
ということは、パケットゼロ専用ポータルサイトにコンテンツが提供されるまで待たねばなりません。

もう三歩譲って、そのポータルサイトに充実したコンテンツがあるとしましょう。
しかし、携帯電話の大方のコンテンツは「暇つぶし」の間に利用されることが多いと思います。自宅にはテレビやDVD、ゲーム機など様々な娯楽装置を皆さんお持ちでしょうから、そうそう暇な時間ができるとは考えにくくないでしょうか。
屋外で利用できてこそのケータイ向けコンテンツであるような気がします。

昨日「ターゲットを掘り起こすような・・・」と書きましたが、このパケットゼロがターゲットを掘り当てるのは非常に難しいと考えます。このようなサービスよりもパケット定額サービスをもっと加入しやすくするほうがコンテンツプロバイダもユーザーも喜ぶでしょう。

auのパケット定額サービスももう少し価格(天井)が下がったら、と思いますが、他のキャリアもパケット通信収入だけを考えずコンテンツ収入を上げる知恵を出して、携帯電話業界を盛り上げて欲しいと思います。
コンテンツプロバイダが参入しやすい土壌を整えれば、きっと電子書籍の普及率も少しはあがるでしょうから。
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by masaki_graffiti | 2005-04-16 06:35 | 携帯電話考察