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とりあえず一度読んでみてよ
いろんなブログを覗いていたら、コシヌケ1040さん「コシヌケな御意見番」ケータイで読書というエントリーがあって、
ケータイWatchのアンケートコーナー「けーたい お題部屋」で、「ケータイで電子書籍、読みたい?」という質問に対し、回答者の48パーセントが「興味が無い」、27%が「たまになら読みたい」、25%が「ぜひ読みたい」と答えた。回答者数は383。
・・・との記事が。先週ケータイWatchでこのお題が出てたことは知っていたのに、結果を見るのを完全に忘れていました。

 このお題を見たとき「ケータイで書籍を読んだことがある人はどのくらいいるのだろう?」と思いましたが、案の定、未体験でアンケートに答えた人も少なくなかったようです。

ケータイWatch けーたいお題部屋:【先週のお題】 ケータイで電子書籍、読みたい?より一部抜粋
■ 興味がない

●画面が小さすぎ。しょっちゅうスクロールしなきゃいけなくてめんどくさそう
●携帯の小さな画面ではあまり読む気にならないし、なにより「本を読んでいる」という実感が薄そうだから。
●著作権の関係で使い勝手が悪そうだから。
●画面からの文章は頭に入ってこない感じがします。やはり紙じゃないと。
 「読んだことはないけれど、とりあえず推測で」という回答が目立ちます。このあたりは、無料版だとかサンプル版をユーザーに体験してもらえるよう、キャリアないしコンテンツ会社に宣伝などの努力がほしいところです。

 ケータイ版電子書籍を語ると必ず「画面が小さい」という欠点が指摘されますが、たしかに読点をつなぎ目としてひたすら続く長文を小さな画面で読むのは少々苦労を伴います。

 しかし、この小さな画面にもひとつメリットが感じられます。それは、紙書籍だと文字の大きさですとか、見開き2ページにどのくらいの文字数があるかで、その本の内容が平易であるのか難解であるのかを読む前に判断してしまうことがあると思うのです。

 ケータイ版電子書籍だとそういうことはありません。文字の大きさは任意で変更できますし、自分の読みやすい文字の大きさにしてしまえば、一画面あたりの文字数はどの書籍でも同じになります。よってどんな内容の書籍であれ、臆することなく読み始めることができると思います。

 とはいえ、いまのケータイ版電子書籍には他にも数々の問題があります。そのなかで私が特に気になるのはラインアップ価格です。
 私自身は紙書籍の最新刊をすぐに電子書籍化する必要はあまりないように感じます。最新刊に飛びつくのはやはりもともと読書習慣が身についている人であり、そういう方は書店にちゃんと行くからです。それに「紙の本は、発行部数が増えて一定のコストを上回ったときの利益率が極めて高い」という話もあるので、出版社側が新書の電子化に消極的なのも理解できます。
 しかし、文庫化されたものについてはもっと電子書籍化されてもよいのではないかと思います。また、一部の電子書籍が紙の文庫よりも価格が高いことが不思議でなりません。価格が気になるというのはこのことです。安いに越したことはないですが、せめて文庫と同価格までに抑えてもらいたいもの。

 上記お題部屋の「たまになら読みたい」「ぜひ読みたい」の理由を見ていると眠っている市場は決してニッチなものではなく、案外大きいのではないかと思います。
# by masaki_graffiti | 2005-05-14 05:35 | 電子書籍について
今週のベスト10(2005年5月11日版)
 自分が読むものを探す指標にすると同時に、皆様の電子書籍ライフが豊かなものになればと毎週ベスト10をお送りしていますが、興味をそそる作品がなかなかケータイ版で出てこないことに少々萎え気味の今日この頃。

 しかし気を取り直して今週もマイカ デジタル Books News -2005年5月11日版-にトラックバック。

 今週は第一位にはなっていませんがプロジェクトXがすごいです。3作もランクインしています。皆さんご存知のTV番組なので今更言及するのもおかしいのですが、当時の写真などの静止画、そして生収録した音声などはあまり使わずに一人のナレーションで構成された再現ビデオ(?)は非常にドラマチックで、静止画と語りという単純構成がますます視聴者の想像をかき立てる名番組です。

 この単純構成が書籍に非常にマッチしたのかもしれません。というよりは、書籍というメディアがTV番組「プロジェクトX」を再現しやすかった、というべきでしょうか。きっとこの作品の読者の頭の中では、田口トモロヲ氏が語っているに違いありません。

 そういう私はもっと重症で、このエントリーを書く間ずっとあの歌がエンドレスで流れてます・・・。

今週のベスト10よりケータイで読めるもの(2005/05/12現在)
※ au 1X WIN端末にて確認

第二位 頭がいい人、悪い人の話し方
    499円(税込)/樋口裕一/PHP研究所
    どこでも読書
    SpaceTownブックスDoCoMo/au/Vodafone
    よみっち
    電子書店パピレス

第三位
第六位
第七位 プロジェクトXシリーズ
    各巻105円(税込)/NHK「プロジェクトX」制作班(編)/NHK出版
    電子書店パピレス
    SpaceTownブックスDoCoMo/au/Vodafone

第八位 鬼平犯科帳シリーズ
    各巻105円(税込)/池波正太郎/文藝春秋
    ビットウェイブックス
    どこでも読書
    SpaceTownブックスDoCoMo/au/Vodafone
※ランキングでは第67巻が紹介されていますがケータイ版は現在最もそろったサイトで第33巻までを販売。

第九位 天使の舞闘会
    630円(税込)/茅田砂胡/中央公論新社
    どこでも読書
    よみっち

第十位 休暇力 ~のんびりと年収を100万円アップする休み方~
    630円(税込)/和田秀樹/インプレスコミュニケーションズ
    どこでも読書
    SpaceTownブックスDoCoMo/au/Vodafone
# by masaki_graffiti | 2005-05-12 01:58 | 今週のベスト10
「EZ Book Land!」評価はいま一歩
ITmedia:携帯電話と本の相性はイマイチ?より
 新サービスの書籍ポータルサイト「EZ Book Land!」(関連記事)について、その内容や特徴を説明した上で評価してもらったところ、「評価する/やや評価する」の肯定派が全体の3割半ば。一方、「評価しない/あまり評価しない」の否定派が3割だった。肯定派の理由は「コミックも読めるし便利そう」「立ち読みができるのがよい」など。否定派は「やはり本は紙で読みたいので。目も疲れそう」「ケータイでのショッピングは不安」などだった。
 肯定派、否定派ともに3割前後という結果。妥当なところではないでしょうか。肯定派の評価でコミックに注目が集まっているようです。現在「立読コーナー」ではコミックの第一話をEZブック形式で無料(通信料別)提供しており、「続きを読みたかったらコミック(紙書籍)買ってね」というシステムになっています。

 この立ち読み用のEZブックの出来が非常に秀逸で、特に、「H2(作:あだち充)」は、あだち作品独特の“間”を十分再現していてなかなか見ごたえがあります。できることなら続きの話も電子書籍化してほしい限りです。
 逆にEZブックに向かないと思われるジャンルは、アクション・格闘シーンが多い作品です。やはりアクションシーンはその描写もさることながら、コマの大小・形などで迫力が大いに左右されます。紙芝居的に進行するEZブックではその迫力は再現しにくいでしょう。

 ちなみにEZブックのコミックはComic Surfingというビューワアプリを利用して鑑賞するわけですが、前述のとおり、コミックの1コマ1コマを分解して紙芝居的に見せるものと、コマの分解をせず1ページまるまるスキャンして、その上をまるでカメラが動くように目の動きを再現して見せるものの二通りが存在します。アクション漫画は後者なら向いているかもしれません。

 話がそれましたが、書店ではビニール包装されて並ぶコミックが多い中、この立ち読みシステムは面白いと思います。現在は小学館のコミックしかありませんが、より多くの出版社が参加できるようになってほしいものです。
 EZ Book Land!の利用意向については、2割半ばが「利用したい/できれば利用したい」と回答。一方で7割半ばが「利用したくない/あまり利用したくない」とした。
 EZ Book Land!(というよりau Books)での書籍の購入において、毎月の通話料などとともに支払いをする「auまとめて支払い」が利用できるというメリットは小さくないと思いますが、それだけでは利用意欲につながらないのでしょう。今は携帯電話からでもAmazonが利用できますし、既存のケータイ向けオンライン書店はたくさんありますから、それらと競っていくにはもう少し工夫が要ると思います。

 やはり「本は紙で読みたいので」という人はもともと読書習慣が身についていて、書店を覗く頻度も高いでしょうし、こういったオンライン書店、ましてやケータイの小さな画面の上の書店など見る気がしないような気がします。「書店にあまり寄れない、もしくは寄らない人」をターゲットに考えていったほうが良いのではないでしょうか。

というわけで今後のEZ Book Land!では、EZブックを前面に押し出すという方向でひとつ・・・。>KDDI様
# by masaki_graffiti | 2005-05-11 02:50 | 電子書籍ニュース
EZ Book Land! 雑感(後編)
 EZ Book Land!とEZ Music!を比較する上で、まずEZ Music!の概要から。

 KDDIのニュースリリース:EZ「着うたフル™」の提供について〈別紙1〉より
サービス内容
「EZ Music!」は、EZ「着うた®」やEZ「着うたフル™」対応サイトが提供する多くの楽曲の中からお好きなアーティストの楽曲を簡単に検索し、そのままダウンロードすることが可能な音楽ポータルサイトです。
「楽曲検索」では、アーティスト名からお好みの楽曲を簡単に検索し、ダウンロードページまでアクセスすることが可能です。
また、「EZ Music!」の提供開始に伴い、KDDIは、携帯電話事業者で初めて、自社によるCDのオンライン販売を開始します。専用サイト「au Records」を開設し、「EZ Music!」から簡単にお好みのCDを購入できるシステムを構築することで、携帯電話を通じて音楽を総合的にお楽しみいただける環境を実現します。これに加えて、音楽関連の最新情報やCDセールスなどのランキング情報を提供 するなど、音楽をより幅広く身近にご利用いただけます。

サービスイメージ
EZ Book Land! 雑感(後編)_c0069890_1129711.gif

 サービスイメージの6コマ目を見て頂くと、少々見づらいですがオレンジ色っぽいボタンが3つ表示されています。このサイトはFlashで構成されていて、図のようにフォーカスされた曲において、左からそれぞれ「着うた」「着うたフル」「CD購入」というボタンが表示されます。つまり一つの検索窓からこれら3つが同時に検索できるのです。

 またFMチューナー搭載端末や、チューナーがなくとも「EZ FM」という無料BREWアプリ(一部機能有料)があれば、放送中の曲名を知ることができ、そこから着うた・着うたフルを検索することが可能です。EZ Music!へジャンプしてCDを検索・購入することもできます。


 こうして見てみますと、EZ Music!はユーザーが着うた・着うたフルへアクセスすることが容易になっていて、物販はそうしたデジタルコンテンツよりは下のレイヤーにいることがわかります。これもやはり「au Records」がKDDIの自社サイトである賜物です。

 一方、EZ Book Land!ではユーザーへのアプローチに関して、EZ Music!とは少々違います。前回のエントリーでも書いたとおり情報が紙書籍に偏っていて、かなり物販を意識したものになっています。また、紙書籍とEZブックは別々に検索窓が用意され、同時に両方検索することはできません。
 要因はやはり紙書籍とEZブックのタイトル数の差、また物販サイトを書店の丸善が担っているということが大きいと思われます。

 個人的には高機能になった携帯電話や携帯向けサイトを多く利用する人にはEZブックのほうが向いていると思っています。何より、紙書籍はケータイ通販を利用してその場で購入はできても、その場で読めるわけではありません。EZ Book Land!にはそのあたりも意識して展開してもらいたいと思っています。
# by masaki_graffiti | 2005-05-09 12:41 | 電子書籍について
あぅ・・・
 前回のエントリーの続きをひととおり書いて、「プレビュー」を押し、最後の行だけ少し書き直そうと[BackSpace]を押したら前のページに戻ってしまい、見事に内容が消えてしまいました・・・。
 いつかやるとは思っていたけど、やはり下書きはテキストエディタでするべきですね。猛省しながら書き直したいと思います・・・。は~ぁ・・・orz
# by masaki_graffiti | 2005-05-09 11:19 | 私・このblogについて