携帯電話の電子書籍はそれほどまでに良いのか
このようなタイトルをエントリーすると、今後このブログが意味を成さなくなるのではないかと、若干危惧しておりますが、このテーマは避けて通れない気がしますので・・・。

結論から申し上げますと、「読みやすさ」という側面においては紙の書籍のほうが良いと断言できます。しかし「親しみやすさ」という側面では、もしかしたら携帯電話の電子書籍のほうが上かもしれません。

読書における「読みやすさ」というものは様々な要素を含むと思います。フォント(書体)の美しさ、段組みによる一行の長さ、好きなだけいくつでも栞が挟めるという便利さ、などなど・・・。これらは携帯電話の画面の大きさや解像度、点灯した画面に文字が浮かび上がるという(紙と比べた場合の)不自然さ、栞の数が限定されるなどのソフト・ハード上の制約を考えた場合、紙の書籍にはかなうはずがありません。また、「ページをめくる」ということを予め考えて構成された作品も紙の書籍では数多くあるでしょう。

一方、「親しみやすさ」ですが、ここでは人と書籍の時間的距離のことを指しています。つまり購入のしやすさ、あるいは可搬性の高さ、読書という行為のしやすさ、などです。携帯電話の電子書籍は言うまでもなく書店や図書館に行く必要はありませんし、携帯電話を持ち歩いている人であればいつでも本と一緒に居られますし、電車に立って乗車しているときも片手はつり革を掴みながら読書ができます。

私はこの時間的距離の短さが非常に気に入っています。多少読みにくいと感じるところがあっても、私の読書する機会が断然得やすくなるからです。

ちなみに、私は紙の書籍を否定するわけでもなければそれを愛用している人を否定するわけでもありません。ただ、これまで書籍を手にする機会を得にくかった人に電子書籍をお勧めしたいですし、また、常用のカバンに必ず本が一冊入っている人にも、出先で思いがけず読み終わってしまったときの「持ち歩ける予備用本棚」として電子書籍をお勧めしたいです。

私は、携帯電話の電子書籍とは「本にとって代わるもの」ではなく「読書という行為を補佐・促進するもの」であると思います。
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by masaki_graffiti | 2005-03-08 05:10 | 電子書籍について


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