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対応機種拡大はニュース?
eBookSpotより
NTTソルマーレ、FOMA向けコミック電子書籍サイトの対応機種を拡大

 携帯向けサイトが対応機種拡大することはごくごく普通のことだと思うのですが、それがニュースとして配信されるとは・・・。
 たしかに90xシリーズだけでなく700シリーズにも対応するというのはひとつの革新かもしれませんが、auのWIN端末と1X端末ほどの違いはないような気がします。もちろん、これまで非対応だった端末を使っていた人たちにとっては朗報なので咎める必要は全くないのですが。

 ひとつ推測として、DoCoMo端末での電子コミックを広く宣伝するために、あえてNTTソルマーレがプレスリリースを発行、eBookSpotがそれに乗っかってみた、ということも考えられます。他のニュースサイトでも取り上げられています。

ITmedia:
コミック配信サイト「コミックi」が700i、901isシリーズ対応

 ケータイWatchは17日は残念ながら休刊日でした。

 携帯版電子コミックはかなり好調なようで、既存シリーズの新刊だけでなく、新シリーズも続々リリースされているようです。

 ついでといっては何ですが、私の電子コミックに対する印象を申し上げますと、こういった形態にはアクション漫画はあまり向いてないような気がします。携帯版電子コミックは基本的に一コマずつ展開していきますので、コマを送っても送っても「ドッ」「バッ」「バキッ」と擬音だけのコマが連続で展開していくのはすこぶる退屈なのです。
 やはり動きよりもストーリーや知識・データを読ませる漫画のほうが、セリフが多いこともあって、一コマの味わいが深く、携帯版電子コミックに向いていると思います。『ブラックジャック』や『美味しんぼ』、『クニミツの政』などはその典型かもしれません。

 電子コミックも読みたいけれど、読み出したらとことん続きを買ってしまいそうで私は躊躇してしまっています・・・。
# by masaki_graffiti | 2005-06-18 00:35 | 電子書籍ニュース
今週のベスト10(2005年6月14日版)
 深夜1時からエキサイトブログがメンテナンスとのことで、あわててマイカ デジタル Books News -2005年6月14日版-にトラックバック。
 先日トラックバックが消えてしまっていると書きましたが、トラックバック一覧は別ページに設置されたようです。当ブログはアクセス解析とかしてないので、マイカ デジタル Books Newsから当ブログにアクセスがあるのかどうかわかりませんが、なんとなく一安心しました。

 最近の出版界では小説に一時期ほどの力がないそうで、なかなか小説では部数を引っ張れないと何かで読みました。上記ベスト10でも鬼平犯科帳が常にランクインしているものの、それ以外の作品はなかなか何週も続いてランクインするものがありません。
 この状況を見て、大作シリーズものだけがヒットする昨今のテレビゲーム業界に似ていると思いました。小説界にもnintendogsのような新星が現れると良いのですが・・・。

今週のベスト10よりケータイで読めるもの(2005/06/15現在)
※ au 1X WIN端末にて確認

第一位 銀座ママが教える 「できる男」「できない男」の見分け方
    500円(税込)/ますいさくら/PHP研究所
    電子書店パピレス
    SpaceTownブックスDoCoMo/au/Vodafone
    どこでも読書
    よみっち
    ビットウェイブックス

第三位 悪いウサギ
    525円(税込)/若竹七海/文藝春秋
    ビットウェイブックス

第五位
第六位 鬼平犯科帳シリーズ
    各巻105円(税込)/池波正太郎/文藝春秋
    ビットウェイブックス
    どこでも読書
    SpaceTownブックスDoCoMo/au/Vodafone
※ランキングでは第77、78巻が紹介されていますがケータイ版は現在最もそろったサイトで第43巻までを販売。

第七位 大人力検定
    525円(税込)/石原壮一郎/文藝春秋
    ビットウェイブックス

第九位 頭がいい人、悪い人の話し方
    499円(税込)/樋口裕一/PHP研究所
    どこでも読書
    SpaceTownブックスDoCoMo/au/Vodafone
    よみっち
    電子書店パピレス
    ビットウェイブックス

第十位 インパクトのある英語
    840円(税込)/浅田浩志/研究社
    どこでも読書
# by masaki_graffiti | 2005-06-16 00:25 | 今週のベスト10
携帯サイト育成の正念場
 golgo_jimmyさんの記事、『携帯電話専用の小説の意義』にトラックバック。時間的余裕がないため、あまり考察せず走り書き。

 ITmediaのケータイ小説の「女王」が企業から注目される理由について書かれていまして、画面サイズを考慮して改行を増やしたなど、携帯電話に向けた作品が紙書籍作品と同列に並びうるのか(ちょっと意味ちがうかな)、といった内容になっています。

 「おそらく並んじゃうんだろうな」というのが私の感想。というのは、一般的に現代小説というものがライトな方向に向かっているからです。私が中学生の頃、赤川次郎がブームとなっていましたが、あれも当時は「文章が稚拙だ」「描写が荒い」などいろいろ言われていたと思います。しかしそういった批判とは裏腹に読みやすい文体と改行&空白の多い文面は読者の読解を助け、それがブームにつながったのだと思います。

 最近も海外小説の訳書などは改行や空行がずいぶん目立つような気がしますし、直木賞あるいは芥川賞作品なども比較的“文章が稚拙”と言われやすい作品が多くなってきている傾向にあるようです。私自身は、そうそういろいろ読んでいるわけではありませんが、そういった“稚拙”と言われる作品は逆に“読みやすさ”につながっていると感じています。


 もうひとつ上記ITmediaの記事で気になったのは、企業の携帯サイトがユーザー囲い込みのためにケータイ小説に注目しているとのこと。
 もう1つの可能性は、企業がケータイ小説に注目しているということだ。実は、前述の内藤氏にオファーを出した6社のうち、5社は携帯サイトで小説を執筆してくれないか、というものだった。

 この理由は、携帯サイトのビジネスモデルと密に関わっている。

 携帯サイトは月額契約者を増やすことで安定した収益を確保できる。しかし、解約率の高さに悩んでいるサイトは多い。着メロのサイトを例にとると、ユーザーは着メロサイトに入会後、目当ての曲をダウンロードするとすぐ退会してしまう。これでは、サイト運営が不安定になる。

 この打開策として、携帯サイトを「メディア」化して、継続的なアクセスを見込むという方法がある。この手段として、しばしば選ばれるのが「ケータイ小説」というわけだ。
 これは携帯サイト運営において「月額契約料」というシステムにあぐらをかいてきた結果として解約率が高まってきたのだと思います。もともと携帯サイトというものがiモードから始まったものですから、「一度囲い込んでしまえば」という習慣ができてしまったのかもしれません。
 そこに小説を持ってきたところで、それは本来スポーツニュースを伝えるためのスポーツ新聞が小説を載せるようなもので、なんの目新しさもなくその場しのぎにしかならないと思います。小説を提供する側も危機感が必要でしょう。おそらくそういう「メディア化」しようとするサイトは「小説がだめならゲーム。ゲームがだめならテレビだ」とどんどん中身の置き換えをしていくものと思われます。
 現在は従量課金が大きく幅を利かせていますが、そんななかでも月額定量課金でうまくやっているサイトは提供コンテンツを単に増やすだけでなく、サイトそのものの育成にも力を入れていて、優れた検索システムがあったり、コンテンツの紹介がわかりやすく具体的であったり、インターフェイスが使いやすいものであったり、特集がタイムリーで面白いものであったりするものです。
 ユーザーの欲求を探りながらサイト設計をしていくのも一つの方法ですが、「こんな面白いものを考えてみました」とサイト側からどんどん提供してユーザーを引き込んで欲しいものです。

 そう考えると携帯サイト運営会社の大規模化も避けられないかもしれませんが、そろそろいくつかのサイトは淘汰されても良いような気がします。各ジャンルにあまりに多くのサイトがありすぎて、いったいどれが本当に使いやすいサイトなのかユーザーが判断できない状況になっていますから・・・。
# by masaki_graffiti | 2005-06-11 05:51 | 携帯電話考察
今週のベスト10(2005年6月8日版)
 今回はいつもより大幅に投稿が遅れました。9日の朝方にお送りする予定でしたが、ちょうどエキサイトブログがメンテナンス中だったのです。昨晩はPCのある環境に居ませんでした。この「今週のベスト10」は見てのとおりコピー&ペーストの固まりなので、携帯電話からではちょっと更新が難しい。というわけで今頃投稿することと相成りました。

 しかし・・・、いつもトラックバックさせて頂いている「マイカ デジタル Books News」から当ブログのトラックバックがすべて消えてしまっているのに少々萎え気味・・・。まぁ、誰に知られるでもなくひっそりやっていきましょうか・・・。

 というわけで今週もしつこくマイカ デジタル Books News -2005年6月8日版-にトラックバック。

 今週は文芸作品が非常に少ない結果となっています。『大人力検定』は私も購入しましたが、こういった実用本は時間のあるときに一気に読まないといけない気がします。文芸作品は続きが気になるので、なんど中断しても再び開こうと思うのですが、実用本はそういう意欲が余り湧きません。ちなみに現在は『沖ノ鳥島爆破指令』(税込630円/Handyブックショップ)を読んでしまっています・・・。よって『大人力検定』はデータフォルダに眠っている始末です・・・。

今週のベスト10よりケータイで読めるもの(2005/06/09現在)
※ au 1X WIN端末にて確認

第一位 銀座ママが教える 「できる男」「できない男」の見分け方
    500円(税込)/ますいさくら/PHP研究所
    電子書店パピレス
    SpaceTownブックスDoCoMo/au/Vodafone
    どこでも読書
    よみっち

第二位 頭がいい人、悪い人の話し方
    499円(税込)/樋口裕一/PHP研究所
    どこでも読書
    SpaceTownブックスDoCoMo/au/Vodafone
    よみっち
    電子書店パピレス
    ビットウェイブックス

第三位
第五位 鬼平犯科帳シリーズ
    各巻105円(税込)/池波正太郎/文藝春秋
    ビットウェイブックス
    どこでも読書
    SpaceTownブックスDoCoMo/au/Vodafone
※ランキングでは第75、76巻が紹介されていますがケータイ版は現在最もそろったサイトで第41巻までを販売。

第六位 大人力検定
    525円(税込)/石原壮一郎/文藝春秋
    ビットウェイブックス

第七位 AERA SEX REPORTシリーズ
    157円(税込)/アエラ編集部(編)/朝日新聞社
    電子書店パピレス
    SpaceTownブックスDoCoMo/au/Vodafone
    どこでも読書
    よみっち

※ 全話セットはケータイ版にはありません。単刊158円(税込)となります。
# by masaki_graffiti | 2005-06-10 11:11 | 今週のベスト10
『フォーサイトeBooklet2005年6月号 特集 反日韓国の真意』
 私は割と新聞やニュースを読むのが好きなのですが、歴史問題などが絡んでくると、知識がないばかりにとたんに考えが滞ってしまいます。韓国での反日運動についても同様で、なぜ運動がここまで盛んになってきたのか、また、比較的日本国内が冷静なのはなぜか、などいろんな疑問を持ちながらも、ろくに調べもせず今日に至ってしまっています。

 そんなときに『フォーサイトeBooklet2005年6月号 特集 反日韓国の真意』(税込210円/SpaceTownブックスほか)に出会ったので早速購入&ダウンロードしてみました。

 この書に書かれていることを単純にまるごと信じ込んでいいとは思いませんでしたが、不勉強な私にとってはなるほどと頷けることが数多く書いてありました。韓国政府に対して、また、日本政府に対しても、皮肉があちこちにちりばめられていて、面白おかしく読むことができ、「あまりに難解な文章だったら困るな・・・」などと言う読む前の心配は全く不要でした。

 ネタバレが好きではないので内容について具体的な記述は控えますが、盧武鉉大統領が小泉首相と同じく大衆向けのパフォーマンスが好きであるとか、韓国の商習慣のなかに「日本隠し」があるといった内容は興味深く読みました。

 今号がとても面白かったので、以前のエントリーでもご紹介した『フォーサイトeBooklet2005年4月号 特集 中国の激変を見逃すな』も読んでみようと、あちこちのサイトを巡ってみたのですがどこにもありません・・・。なんと、このフォーサイトeBooklet、もとから期間限定配信だったらしいのです・・・。

 この号が配信されたときに気になっていたのですから、すぐに購入すればよかったのですが、電子書籍なのですからバックナンバーなどすぐにダウンロードできると思っていたのでした。たしかに内容が時事問題を扱っているだけに、各号とも“旬”というものがあるのは理解できますが、購入できないのがなんだか腑に落ちず、ただただ残念に思っています・・・。
 
# by masaki_graffiti | 2005-06-08 04:32 | 書評/読書日記